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2025インダストリアル・テクノロジー・インデックス

AIイノベーションの時代

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AIは転換期を迎えています。調査対象国の多く(69%)がAI技術をある程度導入しており、22%はすでにAIを広範囲に活用していると回答しています。

2025 インダストリアル・テクノロジー・インデックス(ITIレポート)は、「急速に変化する各業界において、企業がイノベーション、AI、持続可能性をどのように定義しているかを明記しています。企業は、サプライチェーンに対する懸念、AIトレーニング実施の格差、厳しい世界経済に対処する一方で、コスト削減と長期的目標の均衡を保っている点を明示しています。

上記のような混沌とした 状況下で、各業界のエグゼクティブとエンジニアは、業界内の協力体制の強化とAIの普及により、更なる成長の機会を模索しています。2025年のITIレポートは、イノベーションと持続可能性の目標を効果的に達成するためには、企業内の各部門を横断しての、AIの統合が不可欠である点を指摘しています。

最初のトピックを読む
TEのエンジニアたち

進化する優先課題に対処するためのAIに関する連携

Engineers from TE Company

前年の2024年ITIレポートでは、エグゼクティブはAIをゲームチェンジャーと捉える一方で、エンジニアはまだ躊躇気味で、そのギャップが指摘されました。しかし、今回のレポートではAIがもたらす機会と課題に対して両者間に共通認識が見られるとの報告がされています。

AIの導入は幅広く進んではいるものの、その活用の度合いは業界や地域によって大きく異なり、基本的な業務にとどまっている企業が多いのも実情です。この導入の格差は、トレーニングやスキルアップの機会が不足していることにも起因しており、世界の42%の企業が正式なAIトレーニングを実施していない点からもうかがえます。一方で、各業界ではAIを活用した高度なイノベーションやサステナビリティ推進への関心が高まっており、AIによる効率化や課題解決への期待がますます高まっています。

ビジネスや経済状況も昨年とは大きく変わり、今年の調査では、企業の優先事項として持続可能性の目標達成よりも財務目標が重要視されている点が分かりました。これは、深刻化する経済的圧力に起因していると言えます。こうした課題がある中でもAIを一貫性のあるイノベーション戦略の中心に据えています。

次のセクションでは、これらの市場動向について詳細に分析し、企業が財務上の課題にどう対応し、業界特有の課題にAIをどう活用し、持続可能性の障壁をどう克服して有意義なイノベーションを推進しているのかを深堀りしていきます。

世界のAI導入状況

ある程度
広範囲

インド

73%

25%

中国

70%

28%

ドイツ

65%

15%

米国

62%

15%

日本

75%

31%

本調査について

TE Connectivity 2025 インダストリアル・テクノロジー・インデックスは、世界のテクノロジー業界を牽引するイノベーションの現状を把握するために、第三者機関に委託して実施された TE Connectivityの独自調査報告書です。

本調査は、米国、中国、ドイツ、インド、日本の 5カ国において、各業界のエンジニアとエグゼクティブ、1000名を対象にオンラインで実施しました。重要なイノベーションの課題に企業がどのように取り組んでいるかについての洞察と知見を提供することを目的としています。

本調査実施期間:2024年10月24日~11月4日
調査対象者が属する業界:5Gワイヤレス技術 | データ、クラウド・コンピューティング、人工知能 | 自動車および商用輸送 | 業務用・家電製品 | エアロスペースおよび防衛 | 産業機械 | 医療機器/技術 | エネルギー ソリューション | センサ アプリケーション |