新世代の無線の提供開始
TE Connectivity は、車載無線技術の次の進化の段階として、HIRSCHMANN MOBILITY リモート チューナー モジュール (RTM) を提供します。
September 04, 2018
TE Connectivity は、車載無線技術の次の進化の段階として、HIRSCHMANN MOBILITY リモート チューナー モジュール (RTM) を提供します。RTM では、車両の後部の 1 か所に無線機能を集中化します。これにより、アンテナ システム全体のアーキテクチャを大幅に簡素化し、自動車メーカのヘッド ユニット (HU) のバリエーションの数を最小限に抑えることができます。
RTM は、たとえば AM/FM 用のエントリーレベル モデルや AM/FM および DAB 用のハンエンド リモート チューナーとして、さまざまな設計に使用できます。さらに、地域ごとのバリエーションを準備中です。車両のアンテナの近くに RTM を直接配置すると、受信の質が向上し、アンテナ増幅器は必要ありません。RTM は、すべてのオーディオおよびデータ フローがやり取りされるデジタル A2B インタフェースを介してヘッド ユニットに接続されます。
「自動車メーカの観点から言うと、新しい通信技術は複雑な世界への扉を開くことになります。お客様が求めているものを、新しい機能によって車両に継続的に統合する必要があるからです。この数年間に、そのことはエレクトロニクス部品の重要度と、それに伴うインフォテエインメント システムの複雑さおよびコストを大幅に高める要因となりました。その比類のないコンセプトの下で、当社のリモート チューナー モジュールはこのジレンマを解決し、システム コストを持続的に削減することに貢献しています。」と、TE Connectivity のワイヤレス部門担当副社長兼事業部長である Thomas Falz は述べています。
新しいシステム アーキテクチャによるコスト削減:
無線をヘッド ユニットから車両の後部に移動することにより、多くのメリットが生まれます (図を参照)。新しいシステム アーキテクチャによって、同軸ケーブルと接続の数を減らすことができ、アンテナ増幅器がほとんど、あるいはまったく不要になるため、アセンブリ コストをさらに削減できます。API を単純化して、開発コストをさらに節約できます。
バリエーションへの対応を簡素化:
無線機能をヘッド ユニットからアンテナに移動することにより、さらに多くのメリットがもたらされます。無線機能をヘッド ユニットに置くと、自動車メーカの HU のバリエーションの数が増えます (欧州では DAB、米国では HD のように)。無線機能がヘッド ユニットになければ、それに従ってバリエーションへの対応は簡素化されます。その一方で、熱、スペース、電磁放射などの従来からの HU の課題を、以前よりもさらに容易に解決できます。アンテナの近くに RTM を配置すると、車両内のアナログ HF 信号の伝送が低減し、受信の質が向上します。
HIRSCHMANN MOBILITY リモート チューナー モジュールの技術的な特長:
- サポートされている無線サービス: AM、FM、DAB、DRM、HD 無線
- オーディオ、データ、およびファームウェア更新用の A2B デジタル インタフェース
- ハイエンド バリエーションには、最大 6 つの別々のチューナー、プログラム可能なファンタム電源
- 統合アンテナ診断