吸入空気量を測定するエアフローセンサ
マスエアフローセンサは電子制御式燃料噴射装置の重要な要素の一つです。これらのセンサはエンジンに取り込まれる空気量や空気流量を測定します。当社の正確で信頼のあるマスエアフローセンサは自動車、医療、産業分野での空気流量測定用途に適しています。
LMM-H03 空気流量センサは、高い信頼性が要求される、医療分野や産業分野における気体流量の測定用途に特化されています。 流動媒体の中に直接取り付けられた LMM-H03 は、精密に熱伝達を検知します。この熱伝達の状況は、微細加工が施され、センシング素子の形状を規定しているセラミック基板上に配置された、シリコン デバイスによって検知されます。LMM-H03 の機能原理は、熱線流速計の薄膜バージョンである熱膜流速計によるものです。薄膜型の加熱素子 (ヒーター) が、空気に対して所定の温度差になるまで加熱されます。流量ゼロでは、空気の熱伝導率によって熱損失が生じます。流れが加えられると、流速に対して一定の割合で熱損失が増大します。センシング素子は定電流および定電圧モードでの動作にも対応していますが、LMM-H03 はこの定温度差 (CTD: Constant Temperature Difference) モードでご使用になることを推奨します。CTD モードでは、電子部品が熱平衡の変化を迅速に検知して、ヒーターによって電力設定を調整する形で補償を行います。これによって、ミリ秒オーダーというごく短い時定数で、きわめて信頼性の高い流量測定が可能になります。
利点
- 熱膜流速計コンポーネント
- 高い信頼性と長期にわたる安定性を提供
- 双方向の空気流量を測定
- 迅速な応答時間
- ISO TS16949 に準拠して製造
- 様々な流路形状に対応可能
- ほぼあらゆる種類の気体や揮発性物質に使用可能
用途
- エンジン制御
- 産業用途の空気流量測定
- 圧縮空気システムにおける漏出を検知
- 肺活量計