高性能コネクタの幅広いラインアップが、OEMの成長をサポートする

建機農機、商用車および 2 輪 (ICT) 市場は近年、安定成長を続けています。商用車のグローバル市場規模は 2017 年に 1 兆 3,200 億米ドル を記録し、2018 年 から 2025 年までに 7.1% の複合年間成長率 (CAGR) で成長すると見込まれています。2018 年の時点では、北米地域が 市場の 52% 以上を占め、アジア太平洋、ヨーロッパがこれに続いています。新興市場の成長、自動車のデジタル化、産業規制による車載システムの電子化促進といったトレンドが、市場の成長の原動力となっています。 

こうした状況はいずれも、様々な部門の業界各社や相手先商標製造会社 (OEM)、メンテナンス・リペア・オーバーホール (MRO) 会社にとって好材料となっています。いくつもの市場で、業界が技術革新を行いながら前進を続けるなか、この成長が今後も続くと判断した OEM/MRO 企業は、サプライヤーと密に連携してサプライ チェーンの強化に取り組んでいます。ここでは、顧客が現在サプライヤーに何を求めているかをご紹介します。

OEM/MRO が調達・導入したいと考えているのは卓越した性能が保証された製品です。産業機器ユーザーの側から見れば信頼性の高いソリューションを使用するということは、建設・農業・鉱業などの過酷な環境でも経済的損失の大きい作業停止に至ることなく、重機や機器をフル活用できるということでもあります。これ以外の電気自動車 (EV) や半自律走行車の開発などの用途においても、人の安全や生命を守るための優れた機能の実現につながります。TE が提供する DEUTSCH コネクタは数十年にわたって進化し現場で安定した性能を発揮し続けた結果、今では設計エンジニアから市場標準として認められるまでに至っています。設計エンジニアはDEUTSCH HDP および DT 製品が、多様な環境下でも長年にわたって優れた生産性を発揮し続けられることを知っています。このことが、設計エンジニアやエンドユーザーに自信を与え、また彼らが求める柔軟な運用を可能にします。 

OEM はサプライヤーに対して、季節ごとの需要パターンと周期的な需要パターン、あるいは想定内または想定外のボリューム増加にもグローバルレベルで対応できる供給能力を調整する能力を求めています。MRO は主要製品を世界中のどこでも確実に入手可能にして各地での機器サポートや修理に利用したいと望んでいます。TE ではアジアと北米地域に新たに投資を行い、グローバル規模で生産能力を拡大することによってこうした状況に対応してきました。世界の各地で顧客に近い拠点から製品を送り届けられるよう、TE は同等の設備を揃えた工場を世界各地に配置しています。このグローバル規模の製造拠点ネットワークによってTE は市場がいかなる状況にあっても成長を目指す顧客のニーズに応え、カスタマイズが必要な用途に関しても例外なく供給能力を調整する能力を持っていることを示してきました。

OEM は納期を短縮して生産量を増大させ、迅速な市場投入を求める顧客要求に応えることを目指しています。技術革新が急ピッチで行われるような用途においてこの点は特に重要視されます。TE ではこうした需要に応え、下記を始めとする用途で OEM が求める DEUTSCH コネクタを

• パワートレイン用コントローラ
• アンチロック ブレーキ システム（ABS）
• シャーシおよび ESC (電子安定制御)
• テレマティックス/インフォテインメント モジュール
• センサ、ディスプレイ、計器
• 電線対電線/電線対基板デバイス用途

様々な構成、取り付け方式、材料のコネクタを豊富に取り揃えた、膨大なコネクタ製品群へのアクセスを提供するだけでは、需要に応えきれない場合もあります。TE では、既存の HDP/DT 製品シリーズのバリエーションを充実させて、新製品の開発や現行のカスタムアプリケーション向けソリューションを強化します。