受信パターン制御アンテナ (CRPA)
GPS 信号と GNSS 信号の受信を目的とした 4 つまたは小型の 7 つの広帯域アンテナ素子。
11/14/2017
コネクティビティとセンサの世界的リーダーである TE Connectivity (TE) は、全地球測位システム (GPS) と全地球航法衛星システム (GNSS) で信頼性に優れた接続を実現する、4 素子と小型の 7 素子の受信パターン制御アンテナ (CRPA) を正式に発売しました。
防衛用の空挺車両および地上車両のプラットフォームでは、過酷な環境で位置、航行、時間の精度を維持するために GPS と GNSS の重要度が高くなる一方です。衛星信号が比較的弱く、受信が干渉の影響をきわめて受けやすいことがあります。その解決策の 1 つに CRPA があります。CRPA 対応のアンテナを備えた電子機器は、GNSS のコネクティビティに対する干渉の影響を軽減するうえで効果的です。TE の 4 素子 CRPA と小型の 7 素子 CRPA は、空中と地上での防衛トランスポーテーションで一貫性のある受信範囲を確保します。
TE Connectivity でエアロスペース、防衛、海洋部門のプロダクト マネージャを務める Cathy Lehman は次のように述べています。「過酷な状況下で GPS や GNSS に依存して安全な位置を求める航空機、地上車両、無人機に安全性と精度を確保するうえで TE の CRPA が効果を発揮します。TEは、GPS に到達する無線伝送信号が干渉を受けるリスクを軽減することで、防衛用途に保護と一貫性を提供します」
TE の 4 素子 CRPA と小型の 7 素子 CRPA は、サイズ、重量、電力 (SWaP) に制約のあるプラットフォームのニーズに対応した小型化と軽量化の設計を採用しています。各アンテナは、GPS (M コード互換)、GALILEO、COMPASS の各信号に対応した広帯域アンテナ素子で構成する小型アレイです。これらのアンテナ素子は、右旋円偏波 (RHCP) を受信できるように 90 度間隔の 4 点に給電されます。従来のターンスタイル給電素子と異なり、この 4 点給電方式では、性能のばらつきを低減しながら、より一貫した受信範囲が得られます。