過酷な自動車用途向け HPF 1.2 インターコネクション システム
HPF 1.2 インターコネクション システムは、最新の高性能超高効率ダウンサイジング エンジンの振動に対する厳しい要件を満足します。
October 04, 2016
接続およびセンサ ソリューションの世界的リーダーである TE Connectivity (TE) は本日、過酷な自動車用途に向けた HPF 1.2 インターコネクション システムを発表しました。この新しいソリューションは、最新の高性能超高効率ダウンサイジング エンジンで増大する高い振動負荷に耐えられるように設計されています。
TE の自動車部門でカスタマー エンジニアリングの上級マネージャを務める Stefan Glaser は次のように述べています。「最新の燃焼機関では、エンジンの大出力化、ピーク燃焼圧の上昇、エンジンの軽量化などの OEM 最適化方針の結果、大きな振動が発生します。当社では、端子の物理特性に対する深い理解を活用し、振動で誘発される微細な移動がコネクタの接点に発生しないように配慮した新しい端子設計を開発しました。」
この新たな HPF 1.2 インターコネクション システムは、TE の Bensheim Technology Center で成功裏に各種の試験を終えています。この試験では、ドイツの著名な OEM ワーク グループである AK で規定されているこれまでの電気接続試験仕様に比べ、最大で 4 倍高い振動負荷を使用しています。TE では、その既存製品である HPF 1.5 インターコネクション システムの基本的な設計原則を採用して、200 ~ 2,000 Hz の周波数範囲で発生する 80 g 正弦波という高い振動負荷に対応できるように新たなソリューションを開発しました。
この新しいシステムは 2 つの部分で構成されています。その外側のボックス スプリングは、内側の端子ボディを少ない摩擦力で挿入できるようにしています。この内部ボディの革新的な曲折形状は、アコーディオン効果による微細な移動を補償します。この設計形状によって曲折領域の可動範囲が制限され、所要の耐久性が得られています。
この新しい端子には一般的な VDA 1.2 インタフェースとの互換性があります。また、エンジン構成部品の接続で広く使用されている大型のフラット タブコンタクトに対応した設計にもなっています。TE では、端子、ハウジング、ケーブル取り付け具などのシステム構成部品もすべて全面的に最適化しています。
TE の技術は、クラウド接続サービスや代替パワー システム、さらにインフォテインメントに至るまで、自動車のほとんどすべての電子機能を接続します。当社は業界のリーダー企業や有名な団体と連携し、車内ネットワークの世界的な業界標準や要件を発展させています。