TE Connectivity NanoRF 光モジュールは、小型のサイズ形状でより高速により多くの機能を提供
クリティカルなソリューションにより、防衛産業における密度と帯域幅の要求拡大に対応します。
03/08/2022
コネクティビティおよびセンサの世界的リーダーである TE Connectivity (TE) は、帯域幅と無線周波数 (RF) 信号の増大が必要な、防衛産業の VPX ベースの埋め込み型コンピュータ システム向けに NanoRF 光ハイブリッド モジュールを投入しています。この新しいハイブリッド モジュールは、レーダ、電子戦 (EW) ミサイル誘導、戦術通信などの一般的なコネクタ モジュール用途の他、高周波 RF および光信号が重要な、設置面積が小さい用途での高密度 RF と光接続を特徴とします。
NanoRF 光ハイブリッド モジュールのケーブルの機械的伝送 (MT) およびエッジ マウント トランシーバにより、実装のためのさらなるモジュール性とオプションが提供されます。VPX サプライヤ間の相互嵌合性と相互運用性は、VITA 65.0 および VITA 65.1 準拠のバックプレーンとボードレベル プロファイルに複数のスロット プロファイルとコネクタ モジュールを追加することで実現されています。NanoRF 光ハイブリッド モジュールは、VITA 66.5 規格案で定義されていて、2022 年にリリースが予定されています。
「新しい NanoRF 光ハイブリッド モジュールを使用すると、C5ISR システムの帯域幅と RF 信号処理能力を向上させながら、オープン システム アーキテクチャのニーズを満たすことが可能になります」と、TE の Aerospace, Defense & Marine 部門の Product Manager である Clint Schlosser は語ります。「この新機能は、航空宇宙および地上のシステムが必要とする柔軟性、耐用性、信頼性を防衛産業にもたらします。」
TE の戦略的設計には、NanoRF 端子と光 MT の両方を搭載するバックプレーン側でのフローティング インサートが含まれます。このため、嵌合前に RF 端子と MT を精密に位置合わせすることができ、VPX スロット内で最大密度を実現できます。
「NanoRF 光ハイブリッド モジュール製品ラインは、TE の RF チームと光ファイバ エンジニアリング チームが緊密な連携関係を構築した成果です」と Schlosser は語ります。「帯域幅と密度に対する要求は拡大し続けているため、将来的にお客様のためにさらに革新的な設計を見据えています。」
コネクタ モジュールの定格周波数は 85 GHz、機械的温度範囲は -55°C 〜 +125°C であり、ベースカードおよびメザニンのエッジ マウントあるいはケーブル オプションで利用できます。