TE NEWS: 次世代ジャイロ安定化「AXISENSE-Gダイナミック傾斜センサ」

ジャイロスコープ補正を使用することで、
ダイナミックかつ過酷な環境に対応

公開

08/04/21

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ICT事業部 陳元昊
044-844-8756
chen.yuanhao@te.com

ペンシルバニア州、バーウィン

2021年8月4日

TE Connectivity、次世代ジャイロ安定化「AXISENSE-Gダイナミック傾斜センサ」を発表

 

ジャイロスコープ補正を使用することで、ダイナミックかつ過酷な環境に対応


高所作業車および農業・建築車両の世界的な安全規定は、かつてないほど厳格化されています。溝を掘削する掘削機から作業者がチェリーを摘んだり架線を設置したりするためのブーム式リフトまで、傾斜センサは大きな動きを伴う過酷な環境下でも、安全性と稼働時間の増加を確実に満たすために役立ちます。そうした要求に応えるため、接続およびセンサの世界的なリーダーであるTE Connectivity(NYSE:TEL、本社:スイス、シャフハウゼン;以下「TE」)は、AXISENSE-Gダイナミック傾斜センサを設計しました。ジャイロスコープ補正を使用したこの次世代傾斜センサは、強力なMEMSセンシング エレメントと最先端のフィルタリングを組み合せて、安定した高精度の傾斜出力を実現します。

 

AXISENSE-Gダイナミック傾斜センサの主な利点は以下のとおりです。

• センサフュージョン – AXISENSE-Gは加速度、回転速度と温度を測定するセンサを組み合わせて使用します。アルゴリズムはこちらのデータを使用して精度の高い、迅速な出力信号を計算します。
• カスタムフィルタリングおよび信号処理 – デジタル信号処理には、加速度計とジャイロスコープの出力キャリブレーション、および温度キャリブレーションが含まれます。慎重に設計された信号コンディショニングは、カスタム可能なフィルタレベルと、カスタム可能なノイズ出力オプションを揃えたことにより、このセンサを様々なノイズの多い環境下で使用できます。
• 高精度 – TEのAXISENSE-G傾斜センサは 、-40° から 85°Cの幅広い動作温度範囲で高い精度を保ちます。静的状態で、精度は±0.5°です。動的状態で、精度は±1.5°です。AXISENSE-Gは最大±75°のピッチおよびロール角度を同時に測定でき、100ミリ秒未満の高速応答時間で大幅に低いノイズの出力を提供します。
• 設置が簡単 –コンパクトなサイズで、衝撃耐性の高いプラスチック筐体を備えたAXISENSE-Gは前世代モデルをそのまま置き換えられます。IP67保護等級により、結露、オイル、グリース、燃料およびその他汚染物質のある過酷な環境下でも優れた保護性能を確保します。CAN J1939およびUSB出力が利用できます。


TE Connectivityの位置センサ シニアプロダクトマネージャーであるShane Lauth氏は次のように述べています。「当社のお客様は、プラットフォーム昇降、ダイナミックエンジン管理および転倒防止等の最高の安全性を必要とする製品を設計しています。TEの最新の多軸傾斜センサであるAXISENSE-Gダイナミック傾斜センサは、急勾配での運転時にツールエリアと座席の水平を維持することで、ドライバーの作業快適性を向上しながら、安全性基準と満足度も上回ります。」

 

AXISENSE-Gダイナミック傾斜センサは、農業機械、高所作業車および建築機械での使用向けに設計されています。

 

TEのセンサ事業の詳細については、 te.com/sensorsをご覧ください。