TE NEWS: TE Connectivity が8911ワイヤレス加速度計を発売

ダウンタイムを最小限に抑え、可用性を最大化し、設置コストを削減

公開

06/29/20

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センサソリューション 関口 慎悟
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状態監視のためのエッジコンピューティングを備えたLoRaWAN™ 仕様準拠のワイヤレス加速度計

2020年6月29日 - 拡張可能で信頼性が高く、よりコンパクトな、リモート状態監視用のワイヤレスセンサが、 ダウンタイムを最小限に抑え、可用性を最大化し、設置コストを削減することで、企業の資産を最大限に活用することを可能にしてくれます。さらに、状態監視システムの強化は、機械の稼働時間を増大させる鍵となります。  接続およびセンサの世界的なリーダーであるTE Connectivity (NYSE:TEL) の日本法人タイコ エレクトロニクスジャパン合同会社(本社:神奈川県川崎市)は本日、産業用途の重要な機械に対してこの水準の性能を提供するために、8911ワイヤレス加速度計を発売しました。

 

この8911モデルは、状況監視のためのエッジコンピューティングを備えた、コンパクトかつLoRaWAN™ 準拠のワイヤレス加速度計です。この8911ワイヤレス加速度計には次のような主な特長があります。

 

• LoRaWAN™ クラスA: LoRaWAN™ 仕様とは、バッテリー駆動式デバイスをワイヤレスでインターネットに接続するために設計された、低消費電力の広域ネットワーキングプロトコルです。このプロトコルにより、より長い距離の伝送が可能になり、外部からの信号干渉の影響を受けにくくなっています。また、本製品により、有線システム設置のために高コストとなる工場エリアにおいて、状況に基づいた保全作業を拡張する手段が確保され、既存のプロセス制御や情報システムでデータが利用できるようになります。LoRaWAN™は、管理されたネットワークまたはお客様自身のプライベートネットワークに実装することができます。
• エッジコンピューティング: 8911ワイヤレス加速度計は周囲温度を測定し、デバイス内のFFTを計算します。本製品は、関連する上位8つのピーク周波数を伝送してくれます。センサ、データコレクタ、LoRaWAN™無線機が1つのコンパクトなバッテリー駆動式デバイスに統合されています。
• コンパクト: 8911ワイヤレス加速度計は、既存のケーブル版と同様に、1.25インチ六角形、高さ3.1インチの耐腐食性ステンレス鋼ケースとプラスチックカバーを採用しています。取り付けフットプリントとスタッドサイズは標準で、既存の機械や新しい機械への迅速な取り付けを可能にします。
• 信頼性: 干渉やドロップアウトを防ぐ堅牢な信号。保護等級 IP66の O リングシールを備えた、堅牢なステンレス鋼製センサハウジングにより、過酷な環境下でも十分な性能を発揮します。
• 10年間のバッテリー寿命: このセンサには、一定のデータ収集間隔に基づいて最大10年間のバッテリー寿命があります。本製品は、MEMSソリューションと比較して、高帯域幅、優れた測定分解能、および超低消費電力という利点を持つ圧電センシング素子を使用しており、より長いバッテリー寿命と機械の故障の早期検出が可能になっています。

 

TEのセンサ事業の製品管理責任者であるBjorn Ryden氏((ビョーン・ライデン)は次のように述べています。「8911ワイヤレス加速度計は、センサ、データコレクタ、デジタル信号プロセッサ、無線機を1つのコンパクトなバッテリー駆動式デバイスに統合したもので、振動と温度の両方のデータを測定します。当社は、お客様が本製品にメリットを見い出していただけると考えております。また、重要な産業機械の健全性を継続的に監視する上で本製品が発揮する最高の性能に、必ずご納得いただけると確信しております。」