TE NEWS:  TE ConnectivityとPHOENIX CONTACT、共同開発契約を発表

TE ConnectivityとPHOENIX CONTACT、 シングルペアイーサネット ハイブリッドケーブルアセンブリの共同開発契約を発表

公開

06/16/22

メディアからの問い合わせ

インダストリアル事業部 平郡 慶子
TEL: 044-844-8181
E-mail:heguri.keiko@te.com

スイス、シャフハウゼン

2022年6月16日

コネクティビティおよびセンサ分野において世界的なリーディングカンパニーであるTE Connectivity(NYSE: TEL、本社:スイス、シャフハウゼン;以下「TE」)は、産業用接続機器、制御製品およびオートメーションソリューションのマーケットリーダーであるPHOENIX CONTACT(本社:ドイツ、ブロンベルグ)と新しいシングルペアイーサネット(SPE)M12ハイブリッド接続技術の共同開発を行います。M12コネクタは、国際電気標準会議(IEC)63171-7規格で規定されたハイブリッド形式に準拠しており、IECでの標準化は2021年初頭にTEの主導のもとで開始されました。

 

今回の合意は、主要な業界団体や業界全体に存在するIEC 63171-7規格への支持を反映し、産業分野におけるSPEの市場導入を促進するという共通の目標を持ち、コネクタにおいて高い専門性を持つグローバル企業2社のイノベーションを結集させたものです。

 

TE Connectivityのグローバル プロダクトマネージメントリーダーであるPriyank Kishorは、次のように述べています。「SPE Industrial Partner Networkの創設メンバーとして、TEはSPEの強力な利点を産業用ネットワークに提供することに取り組んでいます。SPEを既存のインフラに簡単に統合するハイブリッドなインターフェースを開発するロードマップを共有しました。PHOENIX CONTACT社とのコラボレーションにより、SPEの普及を可能にするソリューションを確立するため協力することができるようになります。」

 

IEC 63171-7規格は、M12サイズのSPEとパワーコンタクトのハイブリッド インターフェイスを規定しています。この規格には、さまざまなアプリケーション向けの7つのコーディングが設定されており、8〜16 Aおよび50〜600Vのパフォーマンス範囲をカバーしています。現在のPoDL(Power over Data Line)コンセプトがデバイスレベルで50Wに制限されているのに対し、SPE M12ハイブリッドコネクタはIIoTデバイス、ロボットシステム、サーボドライブ、小型三相ドライブなどのハイパワー用途にも対応します。国際標準化されたSPEの規格は、ネットワークの末端までイーサネットを行きわたらせ、スマート・マニュファクチャリングの実現に貢献します。

 

PHOENIX CONTACTの経営委員会メンバーでデバイスコネクタ部門プレジデントのTorsten Janwleckeは次のように述べています。「TE Connectivityとのパートナーシップは、SPE M12ハイブリッドコネクタの開発とグローバルマーケティングの成功の基盤となっています。デバイスレベルでは、新しいIEC 63171-7規格のハイブリッドコネクタによって、データと電源のための1本のケーブルソリューションが実現し、貴重なコストとスペースの削減が可能になります。これにより、シングルペアイーサネットをフィールドレベルで普及させるための次のマイルストーンに到達しています。」

 

この共同開発では、まずコーディング2(2 x 8 A / 50 V AC)の開発を行います。最初の製品リリースは、2023年初頭を予定しています。

PHOENIX CONTACTについて

PHOENIX CONTACTは、ドイツに本拠を置く世界的なマーケットリーダーであり、電気制御、ネットワーキング、オートメーションのための未来志向のコンポーネント、システム、ソリューションを製造しています。100カ国以上に広がる世界的なネットワークと2万人を超える当社の従業員は、お客様との密接な関係づくりを行っています。PHOENIX CONTACTの幅広い製品群は、さまざまなアプリケーションや産業で最新の技術の利用を容易にし、エネルギー、インフラ、プロセス、ファクトリーオートメーションの分野に多数の実績を持ちます。詳細はhttps://www.phoenixcontact.com/ をご覧ください。