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用途
可変空気量
築年数が古いビルディングでは、暖房と空調に一定空気量 (CAV) システムを使用していることがあります。この設計では、供給する空気流量を一定にして、媒質 (液体または気体) の温度を可変にすることでビルディングの温度を調整しています。
多数のゾーンや空間を持つ大規模なビルディングで CAV は非効率でした。 技術の進歩および暖房と冷房のコスト上昇に伴い、HVAC 効率を改善する革新的なソリューションが必要になっていました。現在では、正確で信頼性に優れたセンサ技術によって、ビルディングの効率向上と可変空気量 (VAV) システムによる制御に使用できるデータが得られます。複数のゾーンを持つ大規模なビルディングでは、CAV 設計よりも VAV コントローラの方が効果的です。VAV では、温度を一定にした空気の流量を可変として、エネルギ消費を抑えながら快適な空間を維持します。空気流量はダンパで制御します。個々の空間の負荷が変動した場合は、VAV システムのダンパを調整して負荷の変動を補償します。たとえば、暖房や冷房を必要としない部屋がある場合は、そこのダンパを完全に閉じます。これにより、その空間で消費されるはずだったエネルギを他の領域に振り向けることができます。ダンパを閉じると背圧が発生することがありますが、VAV システムに発生した微妙な圧力変化を高感度な圧力センサで検知し、空気流量を制限することで省エネルギ効果を得ることができます。VAV では、空気流量、フィルタ性能、ダンパ制御をモニタするために温度センサと圧力センサが必要です。平均化プローブ (510M シリーズ)、ダクト プローブ (514M シリーズ)、フランジ取り付け型のステンレス鋼製 (GA10K3D536) 温度センサが用意されていて、どれもコスト効果に優れ、取り付けが容易です。ダンパを閉じると背圧が発生する場合は、TE Connectivity (TE) の LMI/LHD などのセンサでわずかな圧力変動 (0.1"FS) を検知して、モータとブロアの回転数を下げます。HVAC では、ダンパと空気流量を調整して、複数のゾーンで絶え間なく変動する流量需要を管理する必要があります。そのための正確で信頼できるデータが温度センサと圧力センサから得られるので、より効率的なビルディングを実現できます。TE は、複数の接続方法による長期的に安定した設計を提供し、HVAC システムにおける容易な実装、充実した制御、優れた効率を推進しています。
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