押し出し成形ポリマｰ チューブ

• 柔軟性と剛性: 個々の医療用途とデバイスの使用目的によって異なる、柔軟性と剛性の適切なバランスを見つけます。押し出し成形チューブには、患者に快適さをもたらし、簡単にナビゲーションできる柔軟性だけでなく、デバイスの安定性と形状保持のために十分な剛性も必要です。 
• 押圧性: 剛性の高いチューブには、血管形成術やステント留置などの手技で使用するデバイスに不可欠な、優れた押圧性と制御性があります。チューブを体内の血管内で正確に操作する必要がある場合、剛性があるとコントロールが容易です。 
• キンク耐性: ねじれがあると、医療機器の機能が妨げられ、合併症を引き起こす可能性があります。柔軟なチューブでは、ねじれや折り曲げが発生しにくいため、液体や気体の流れが途切れたり妨げられません。  
• 潤滑性: 表面に潤滑性があると、チューブと身体組織との摩擦が減り、より簡単に身体経路を通過させられます。潤滑性は、カテーテル、ガイドワイヤ、内視鏡などの押し出し成形チューブを組み込んだ医療機器を挿入する際の使いやすさに対し重要な役割を果たします。潤滑性があると、患者の不快感が最小限に抑えられ、挿入または抜去時の組織の損傷や刺激のリスクが低減します。 
• ラミネートおよびリフロー性能: 異なる材料を層状に組み合わせたラミネート加工またはリフロー チューブでは、バリア保護、柔軟性、構造的完全性など、単一の材料では不可能なバランスの取れた特性が得られます。 

当社の標準的な押し出し成形チューブの構成には、シングル ルーメン、マルチ ルーメン、バンプ、モノフィラメント、テーパー状、数珠状、プロファイルなどがあります。また、お客様固有の医療機器要件に合わせたカスタム構成の設計・製造も承ります。

高精度用途では、最適なデバイス性能を維持するため、特定のコンポーネント材料を意図的に選択する必要があります。潤滑性、温度感受性、剛性、摩擦、絶縁に関するお客様の専用の要件を満たす当社の生体適合性熱可塑性樹脂とフッ素系樹脂をお選びいただけます。

医療機器では、柔軟性と滑らかな進みやすさとの繊細なバランスが求められます。各デバイスで用いられる押し出し成形チューブには、特定の使用環境に対応する個々の特性が必要です。TE には、Propell、Mobilize、Everglide などのさまざまな潤滑用添加剤を含む押し出し成形チューブがあるため、デバイスの最適な性能に必要な屈曲と摩擦を微調整できます。 

医療機器の製造に求められる精度では、製造、組み立て、試験時に材料を代用できる余地はほとんどありません。そのため、TE では、在庫として 350 種類を超える樹脂を、温度と湿度を管理する環境で保管する、強力で持続的な社内サプライチェーンを構築しました。当社が所有する幅広い精密材料から、お客様のコンポーネントを迅速かつ効率的に作製できます。カテーテル、ステント、または精密チューブを必要とする他のデバイスの作製を希望する場合でも、TE では、お客様のニーズを満たす、または特定用途向けのカスタマイズに関する相談を始められる堅牢な材料を取り揃えています。