Q: NetScanner 9216 の構成について教えてください。
A: 9216 には、一体型圧力トランスデューサとマルチチャネルの圧力スキャナを提供する小型のデータ取得システムが組み合わされています。マイクロプロセッサと圧力トランスデューサを一体化することにより、コンパクトなインテリジェント圧力スキャナの中にいくつかのメリットを追加できます。この予備設定された圧力取得のアプローチは、独立型の圧力トランスデューサとは異なる高精度のシステムを生み出します。独立型の圧力トランスデューサの場合、表示された精度は、さまざまなユーザ側の問題、特に温度の影響とゼロ点ドリフトの問題が対処されない限り達成されません。モデル 9216 Ethernet インテリジェント圧力スキャナは、オフセット・スパン・非線形性・温度の影響に対してデジタル補償された工学単位で圧力データを出力します。内蔵された空気圧マニホールドにより、オンラインでの再ゼロ化が行われ、必要に応じてマイクロプロセッサ制御によるスパンのキャリブレーションを実行します。
Q: 圧力スキャナは補償型ですか?
A: シリコン製ピエゾ抵抗圧力センサは、圧力ポートごとの個別実装に適した、低コストの小型圧力センシング素子です。ただし、他のセンサと同様に、温度の影響を受けます。温度の影響は繰り返されるため、温度と圧力に対するセンサのキャリブレーションを利用すると、これらのエラーを特長付けて修正することができます。各シリコン圧力センサには、小型の現場交換可能なハウジングの中に、不揮発性記憶装置 (EEPROM) と温度センサが組み込まれています。トランスデューサは、特定の圧力と温度スパンに対して工場出荷時にキャリブレーションされています。結果としてのキャリブレーション データは、圧力範囲およびセンサのシリアル番号とともに、内蔵された EEPROM に保管されます。圧力データをホスト コンピュータに転送する前に、マイクロプロセッサはこの情報を利用して、オフセット値・感度・非線形性・熱効果に対するトランスデューサ出力を補償します。トランスデューサを交換する場合、マイクロプロセッサは電源を入れると新しいトランスデューサを自動的に認識して、EEPROM からキャリブレーション情報を抽出します。
Q: NetScanner 9216 は内部クロックを実装していますか?
A: 9216 は、システムの日時を維持するために、内部リアルタイム クロック (RTC) を実装しています。この内部クロックは、工場で UTC0 時に初期化されています。また、9216 の内部 RTC は、NTP サーバまたは EEE 1588-2008 で定義された Precision Time Protocol (PTP v2) グランドマスター クロックのいずれかと継続的に同期する機能も備えています (9216 のネットワーク上にありアクセス可能な場合)。9216 のデータ ストリーム構成の一部として、データが取得された日時を示す絶対タイム スタンプがデータ サンプルに部分的に含まれる場合があります。設定された絶対時間に 9216 のデータ ストリームを自律的に開始するように設定することもできます。これは、ハードウェアのトリガ信号を使用せずに、大型の 9216 構成を通じて自律的にデータ ストリームを開始する際に効果的です。
Q: マニホールドの使い方を教えてください。 この圧力スキャナは、再ゼロ化機能やスパン キャリブレーション機能を備えていますか?
A: 機能の概要をまとめたデータシートをダウンロードしてご覧ください。モデル 9216 インテリジェント圧力スキャナには、独自のマニホールドが組み込まれており、オンラインでの再ゼロ化やスパン キャリブレーションを実行してトランスデューサの精度を最大限に維持します。マニホールドは、汎用圧力基準または個別圧力基準 (真の差動) のいずれかを使ってチャンネルごとに指定できます。どちらの構成にも内蔵型浄化機能と圧力入力の漏洩チェック機能が標準装備されています。マニホールドは、独自の O リング シールを利用して、長期にわたる漏れのない機能を提供します。必要に応じて、O リング は汎用工具使って現場で交換できます。