フィルタ監視用差動圧力トランスデューサ
差動圧力トランスデューサを利用して、さまざまな用途におけるフィルタの正常性を監視することができます。
差動圧力トランスデューサは、システムの 2 点間の圧力差を測定します。 フィルタ用途では、上流側 [A] はフィルタ [B] の前に配置され、下流側 [C] はフィルタの後に配置されます。差動圧力センサは、液体または気体用途のどちらにおいてもフィルタの清浄性を監視します。
仕組み
- (一般にライン圧または流入圧と呼ばれる) 上流圧力により、流体はフィルタを通過します。ラインはフィルタの前に取り付けられ、さらにセンサのハイ サイドに接続されます。
- 次にフィルタが流体から汚染物質を取り除きます。
- 下流圧力または流入圧は、汚染物質が取り除かれた流体を先導します。差動を監視するため、ラインはセンサのロー サイドに取り付けられます。
- フィルタに汚染物質がない場合、差動圧力は 0 PSI です。フィルタに詰りが生じると、下流側の圧力が減少してハイ サイドとロー サイドの間により大きな差動圧力が生じます。差動圧力センサを使用している間は、差動圧力に基づく線形出力信号が発生します。
例
飲料用の水を浄化するため、フィルタ付き 100 PSI ポンプが取り付けられています。システム圧の下流側が 80 PSI まで低下した場合は、フィルタを交換する必要があります。センサの電圧供給 24 V、4 ~ 20 mA の出力信号を選択すると、センサはライン圧 100 PSI および差動圧力 20 PSI でキャリブレーションされます。フィルタに汚染物質がない場合、出力信号は 4 mA になります。下流で圧力が減少すると、出力信号が増強します。下流圧力が 80 PSI まで低下すると、センサの出力信号はフル スケールの 20 mA に達します。コントローラと接続すると、交換の時期を知ることができます。
利点
- オイル フリー設計
- 耐高圧力定格
- 高強度のステンレス鋼またはニッケル合金構造
- コンパクトなサイズ
- 最大 5,000 PSI (350 Bar) のライン圧および DP 圧
- 増強された解像度および精度
- 容易な取り付け
用途
- 住宅用および商用浄水
- ディーゼル エンジンの燃料フィルタの状況監視
- ディーゼル排気ガスの監視
- トランスミッション
- 天然ガス清浄機
- 冷却装置
- 石油/ガス器具