常温収縮技術

当社は、熱収縮分野のパイオニアとして、熱収縮が不適切な用途に対応する世界クラスの常温収縮チューブ製品の開発を続けています。実証された性能と信頼性の歴史を積み重ねてきた当社は、熱収縮技術の域を超え、あらゆるケーブル タイプとサイズに対応する中電圧常温適用ケーブル アクセサリを幅広く取り揃えています。当社の中電圧常温収縮チューブ製品のラインナップは、「包括的なソリューション」を提供します。これらのソリューションには、シンプルさ・性能・信頼性を求めて開発された、ディスコネクタブル スプライス、インライン スプライス、トランジション三分岐スプライスが含まれます。

TE の Raychem 常温収縮チューブ

常温収縮にはさまざまな利点があります。

一般的に、シリコン ゴムの常温収縮は、他の常温適用または熱適用のチューブよりも耐紫外線性に優れています。これにより、鉄道用電力線のトラックサイド結線などの屋外や暴露環境において効果的に活用されています。常温収縮チューブには、EPDM ゴムが使われています。EPDM ゴムは、他の常温適用または熱適用製品よりもはるかに優れた耐腐食性を備えています。この高耐腐食性により、ケーブル対ケーブル ジョイントなどの直接埋設用途に最適な製品となっています。

常温収縮チューブには、「アクティブ メモリ」密閉性も見られます。つまり、チューブには常に元のサイズに戻ろうとする特性があり、温度変動や大きな負荷変動の下での膨張・収縮時に、ケーブル周辺に接着力を維持することができます。

もうひとつの利点は、コンポーネントの取り付けに直接的な熱や火炎を必要としないため、取り付けに対するリスクが最小限であることです。可燃性ガスが存在する環境においても安全です。火気使用作業許可証を申請する必要はありません。クリティカルな取り付け技能を必要とせずに、取り付けの信頼性と品質が保証されます。

常温収縮端末材 (CST)

最大 35 kV/42 kV の用途に対応する、ワンピース型の常温適用端末材

TE のトータル ソリューション CST は、一体型応力制御と空隙充填マスチック樹脂を特長とするワンピース結線方式の常温収縮品です。テーピングの追加なしにせん断ボルト コネクタを使用できる、ロングネック バージョン (CST-L) も用意されています。製品の付属品は、ASBT せん断ボルト端子コネクタで構成されています。このほか、再被覆スリーブ・分岐ブーツ・ブラケットなどの付属品も取り揃えています。
一般的に、結線用製品にはさまざまな使用法が提供されており、わずかな製品数で完全に対応できる非常に広範な用途があります。取り付けに必要とされる作業手順も少なく、すばやく簡単に取り付けできます。

詳細については、TE のカストマー サポート センターにお問い合わせください。

  1. 当社の 35 kV 以下の Raychem 常温収縮端末処理材 (CST) IEEE 規格対応品

IEEE 規格に対応する屋内/屋外仕様の 35 kV 以下の常温収縮端末処理材 (CST) の施工方法紹介ビデオをご覧ください。

  • TE Connectivity の Raychem 常温収縮スプライス取り付け方法紹介ビデオ (英語)

  • 常温適用トランジション ジョイントの取り付け方法紹介ビデオ (英語)

  • PILC ケーブル用常温収縮トランジション ジョイントの取り付け方法紹介ビデオ (英語)

  • 常温収縮直線接続材の施工方法紹介ビデオ(英語)

熱収縮および常温収縮技術

 お客様のプロジェクトを支援するため、当社の製品ラインナップに常温収縮ソリューションが加わりました。お客様のプロジェクトの固有の技術的要件に対応するソリューションをお選びください。お客様の用途に合った適切なソリューションの選択には、当社が開発した決定シートをご利用ください。

 

決定シートをダウンロードする。