ロータリー エンコーダは、機械システムの制御や監視を必要とする分野で広く使用されています。 たとえば、モータ フィードバック (ロータリー エンコーダにより、電気モータの方向と速度や複数の運動軸を制御できます)、切断による長さ調整、ボトル充填機工場での充填用途、多くの業界 (特に製造業) で使用されているコンベヤ、リフト業界、写真レンズ、工作機械配置のような物体のボールねじ位置決め、産業用リフト ジャッキ、プリンタ カートリッジの位置決め、ロボット分野 (ロータリー エンコーダはロボット ジョイントの精密な位置決めに使用されています) などが挙げられます。
ロータリー エンコーダとは
ロータリー エンコーダは主に 2 種類あります。絶対エンコーダと増分エンコーダです。 どちらのタイプのエンコーダも、工作機械、オートメーション、包装、印刷、ラベルおよびマーキング機器などのさまざまな業界や応用分野で角度位置の測定に使用されています。
絶対エンコーダについて
製品概要
絶対エンコーダでは、エンコーダに電力が供給されているかどうかにかかわらず、角度位置が保持されます。運動が無電力でなされた後、電力が再供給された場合でも、エンコーダの元の位置が維持されます。絶対エンコーダには単回転型と多回転型があります。シャフトの一回転で変化した位置だけでなく、総回転数も保持されます。多回転エンコーダは、複雑な位置測定や長時間の位置測定を必要とする用途に役立ちます。単回転エンコーダは、移動量が小さくて一回転以内に必要な位置測定を行うような用途に適しています。絶対エンコーダの利点は、不揮発性 (電力が喪失しても真の位置が失われない)、連続的なポジション レディが不要、バッテリー パックまたはギア機能が不要、高分解能、従来の光学ディスクが不要、などです。
増分エンコーダについて
製品概要
増分エンコーダは電気機械式であり、光学ディスクを使用してシャフトの角度位置をデジタルまたはパルス信号に変換することによって機能します。1 回転あたり特定のパルス数が生成され、各パルスが角度位置の増分に対応します。増分エンコーダは位置の変化を測定できますが、絶対位置は測定できません。増分エンコーダの利点は、絶対エンコーダより低コスト、絶対エンコーダより使いやすい、雑音抵抗が高い、などです。
絶対エンコーダと増分エンコーダは同じような測定が可能であり、同じ用途に使用できます。 たとえば、自動組み立てライン、切断による長さ調整、貨車用のジャッキ、包装装置、印刷などの用途が挙げられます。
エンコーダは、オートメーション、クレーンおよび建設、飲料技術、工場用途、ヘビー デューティー用途、産業機器用途、工作機械、モータースポーツ、ロボット、品質管理など、多くの業界で幅広く使用されています。