再生可能エネルギーの供給計画について話し合うエンジニア。

持続可能性活動

サプライヤを再生可能エネルギーに導く

TE の環境持続可能性チームは、世界中のサプライヤと協力して、バリュー チェーンで消費されるエネルギーの間接炭素排出量を削減しています。

当社が毎年発行している企業責任に関するレポートでは、より持続可能性の高い未来を実現するという目標の達成に向けた取り組みをご紹介しています。2022 年、当社は最初のスコープ 3 排出量削減コミットメントを導入しました。設定した目標は、2032 年までにバリュー チェーンからの絶対炭素排出量を 30% 削減するというものでした。その後、環境持続可能性チームは中国のサプライヤとともにパイロット プロジェクトを立ち上げ、それを全世界に拡大しました。

 

「バリュー チェーンにおける排出量の大幅な削減を推進するため、社内での過去 3 年間の経験と成果を活用しています。私たちはこれをサプライヤと共有し、中国でのパイロット プロジェクトで早期に多くの成功を収めることができました。」中国の戦略的調達マネージャ、Tim Shen はこのように語ります。「サプライヤに連絡を取り、消費電力の少なくとも 25% を風力、水力、太陽光などの再生可能エネルギー源から調達するよう求めました。さらに、TE との取引に必要なエネルギーに対して国際再生可能エネルギー証書 (I-REC) を購入するようサプライヤに奨励することで、バリュー チェーンにおける持続可能性を高めています。」

 

最大の効果を達成するため、協力先のサプライヤを選定する際は金属業界や樹脂業界のようなエネルギー消費量の多い会社に焦点を当てました。パイロット プロジェクトでは、連絡を取ったサプライヤの 70% 以上が提案を受け入れ、I-REC による再生可能エネルギーの購入を開始しました。「中国でのパイロット プロジェクトにより、スコープ 3 排出量の削減に向けてサプライヤと協力することには大きな可能性があることが明らかになりました。そのため、このプロジェクトを他の地域にも拡大し、現在では世界中のサプライヤに再生可能エネルギー用の I-REC の購入をお願いしています」と Tim は付け加えました。

当社のバリュー チェーンにおけるスコープ 3 排出量削減コミットメントは、Science Based Targets イニシアチブ (SBTi) に沿っています。これは、2030 年のスコープ 1 および 2 の温室効果ガスの絶対排出量 (事業の直接的および間接的な排出量) を 2020 年比で 70% 以上削減するという当社の計画に上乗せしたものです。しかし、持続可能なサプライ チェーンは環境への影響に関するものだけではありません。2023 年には、インクルーシブな調達と持続可能性における進歩が認められ、当社は WEConnect International から Silver Level Supplier Diversity Champion 賞を授与されました。TE は、排出量の削減に加えて、サプライヤの社会的責任プログラムを通じてサプライ チェーンの環境的影響や社会的影響に注意を払い、サプライヤの多様性の向上にも努めています。

 

「持続可能性は当社の日々のビジネスの原動力であり、サプライヤとの協力のあり方を形作っています。」環境・社会・ガバナンス (ESG) サプライ チェーン担当副社長の Holly Webdale はこのように語ります。「持続可能性は、バリュー チェーン全体に革命をもたらしています。それを目の当たりにすると、当社の活動の重要性がより一層増すとともに、持続可能性の実践において私たちはまさに最前線にいるということが実感されます。」