圧力トランスデューサの基本

Q: 圧力センサ、圧力トランスデューサ、圧力トランスミッタの違いは何ですか。

A: これらの用語の意味は次のとおりですが、しばしば混同されることがあります。また、正確な定義は情報源によって異なります。ここでは一般的な定義を示します。通常、圧力センサはミリボルトの出力信号、トランスデューサは増幅された電圧出力、トランスミッタは 4 ~ 20 mA の出力信号を出力します。 

 

詳しくはこちらをご覧ください:  圧力センサ、トランスデューサ、トランスミッタの比較

 

Q: 長期安定性とは何ですか。計測にどのように影響しますか。

A: 長期安定性は、一般的に部品の劣化や、長期間にわたる金属ダイアフラムの緩みによるゼロ オフセット値の変化と関係があります。一般的にこれらが原因で、ゼロ調整値が長期的に上昇または下降します。独自の試験の結果、温度と圧力の影響を 1500 時間受けると、この数字が 0.25% 未満になることがわかりました。

 

Q: ゲージ圧力、絶対圧力、差動圧力の違いは何ですか。

ゲージ圧力は、気圧の状態と関係しています。 気圧の変化によってセンサの出力信号が変わることはありません。 絶対圧力センサおよびトランスデューサは完全な真空に関係しています。センサの出力信号は標高の変化と気圧の変化によって変わります。 差動圧力は 2 点間の圧力差であり、これは、通常、フィルタ用途で使用されます。

 

詳しくはこちらをご覧ください: フィルタ用差動圧力トランスデューサ

 

Q: 複合圧力トランスデューサとは何ですか。 

A: 複合圧力トランスデューサは、絶対レンジをエミュレートするようにキャリブレーションされたゲージまたは密閉ゲージ センサです。 圧力トランスデューサがそのキャリブレーションされたレンジ内で真空を測定します。 

 

詳しくはこちらをご覧ください:  複合圧力トランスデューサ

機械的インタフェース

Q: 圧力トランスデューサで利用できるプロセス接続にはどのようなものがありますか。

A: TE Connectivity (TE) では各種の標準接続を提供しています。代表的なものはねじ込み接続です。 標準構成だけでなく、OEM 用途に対応したカスタム構成もご用意できます。 ねじ込み接続には、オス形コネクタとメス形コネクタがあり、テーパー状シール、O リング、または金属対金属シールを備えた設計が可能です。高圧力レンジでは、その圧力に対応する定格を備えた接続も必要になります。 工場にお問い合わせください。   

 

一般的なねじ込みタイプ: NPT、SAE/UNF、BSP、メートル法、DIN 標準

材料の適合性

Q: TE 圧力トランスデューサの材料の適合性を教えてください。
A: TE Connectiviy (TE) では、圧力トランスデューサを 17-4 PH ステンレス鋼、316L、合金 718、合金 C276、チタンなどの各種材料から製造しています。材料の適合性についての一般的なガイドラインは次のとおりです。詳細については、当社までお問い合わせください。

  • 17-4 PH ステンレス鋼 - 作動油、気体 (窒素、酸素など)、天然ガス、フレオン、塗料、蒸気、プラスチック成形、ディーゼル燃料、CO2
  • 316 L ステンレス鋼 - 水素 *、塩素処理水、アンモニア冷媒、石油製品 (原油または処理油)
    * Krystal Bond テクノロジ
  • 合金 718 / C276 - H2S 高含有ガス、塩水/海水、高温の液体および気体
  • チタン - 体液と触れる医療機器

電気的インタフェース

Q: 圧力トランスデューサで利用できる電気的インタフェースにはどのようなものがありますか。

A: 電気的インタフェースは、選択する製品によって異なります。 危険区域サービスや IP 定格のため、一部の製品は特定の電気接続を必要とします。 TE Connectivity (TE) は、一体型コネクタ、インライン コネクタ、ケーブル オプションのある圧力トランスデューサを製造しています。 標準の設計とカスタム設計に対応しています。 

 

 

一般的な電気接続タイプ: ケーブル、ワイヤ リード、M12x1、DEUTSCH DT04 (3 ピンおよび 4 ピン)、PT06A 6 ピン、DIN 43650 A/B/C、Packard Metripack 150

出力信号選択

Q: 最高の出力信号を選択するにはどうしますか。

ピエゾ抵抗素子はホイートストン ブリッジ構成で接続されます。 ブリッジは、加圧力の変化に伴ってさまざまな差動電圧出力を電子増幅器に送信します。 

 

出力信号を選択するには、用途、環境、電源電圧とその規制について理解する必要があります。また、信号を読み取って処理するシステム機能も必要です。 TE Connectivity (TE) では、ワイヤレス センシング機能など、圧力トランスデューサに対応したさまざまなアナログ・デジタル出力信号を提供しています。 

 

一般的な出力信号: 4 ~ 20 mA、0.5 ~ 4.5 V、1 ~ 5 V、RS-485 および SDI-12 規格、プロトコル、10 mV/V、20 mV/V、0.5 ~ 2.5V、0 ~ 10 V

 

詳しくはこちらをご覧ください: 電圧出力圧力トランスデューサ

 

Q: アナログ トランスデューサとデジタル トランスデューサの違いは何ですか?

A: アナログ トランスデューサとデジタル トランスデューサは、その技術、インタフェース、出力信号においてまったく異なります。また、その操作を説明・指定するために使われる用語も異なります。詳細については、当社の 「アナログおよびデジタル トランスデューサ - そのメリット」ホワイト ペーパー をダウンロードしてご覧ください。

適用事例

Q: TE センサは液圧用途でも使用されますか。

A: はい。TE 独自のセンシング技術、用途に関する専門知識、実装技術、電気設計により、TE の圧力トランスデューサはさまざまな液圧用途条件に対応するよう設計されています。

 

Q: TE は、危険区域向けに認可された圧力トランスデューサを製造していますか?

A: はい。TE には、0 ~ 1 から 20,000 psi までの製品のために国際的に認可された全製品のラインナップがあります。  

 

一般的な承認および定格: 防爆性 (防火性)、本質安全性 (防爆)、非発火性、CSA 単一シール、ATEX、IECEx、AMSE B31.3 (CRN)、ABS、DNV/GL、CE

 

Q: HVACR システムにはどのようなセンサが使われていますか?

A: 従来の HVAC システムでは、スイッチのオン・オフやバルブやベントの開閉などの基本的操作を制御するために、圧力・温度センサが使用されていました。HVAC システムが進化してより効率的になると、可変冷却フロー、可変速度モータおよびブロア、電子膨張バルブやその他の制御方法がセンシング機能に加わりました。これにより、システムを微調整して全体的なエネルギ消費量を削減することができます。

 

詳細については、当社の 「HVACR システムにおける圧力センサの重要性」ホワイト ペーパー をダウンロードしてご覧ください。