パワーアーク試験
パワーアーク試験は、フラッシュオーバーに対する電気的および機械的耐性を調べるものです。この第3者試験場での試験において、当社の小動物ガード製品は激しい破壊試験に耐えて最小限の変形にとどめました。また、液だれや溶解は認められず、レイケムのポリマー材の発火に耐える反発力を実証しています。ビデオをご覧ください。
火災の原因は何か?
火花ひとつが大惨事につながります
世界中の電力会社には、電力機器の故障やインフラ設備の経年劣化から材質のトラッキングに至るまで、山林火災の発火の原因となる多くの問題を抱えています。最近カリフォルニアとオーストラリアで発生した火災は、甚大な被害と破壊をもたらし、壊滅的な環境被害、経済的損害、人命損失に及びました。
<25%
配電システムでの火災のうち、適切な技術対策によって防ぐことができた火災の割合
$8M
カリフォルニアの太陽光発電所での火災で失われた収益
野生動物管理
架空送電線や変電所に侵入した動物 (リス、鳥、フクロネズミなど) が引き起こす局所的な火災は、多くの場合感電死が原因となっています。これらの動物が地面に落下し、火花が発生します。当社では、ブッシング カバーやクロス アーム ガードといった各種の絶縁方式による野生動物事故軽減ソリューションで、動物が引き起こす山林火災を防止します。どの製品も当社レイケムのポリマー材質で製造されています。これらの製品は、トラッキング、紫外線による劣化、および極端な温度環境にも対応できるように、特殊な配合がなされています。当社は 60 年以上にも及ぶ製造と設計の実績により、お客様のネットワーク上の設備の寿命を保護し、山林火災のリスクを軽減することに力を入れています。
電力網の信頼性を向上させ、野生動物関連の火災リスクを軽減する
ホワイト ペーパー
このホワイト ペーパーでは、架空送電線や変電所での発火のリスクを取り上げ、発火源での火災を防ぐソリューションを導入することで野生動物関連の火災リスクを軽減する手引きを示しています。また、設備の寿命を保護するために最適なノントラッキング性、耐紫外線性、耐熱性に適切な材料仕様に関する手引きも示しています。
植生管理
方程式はシンプルです。燃料 + 発火源 = 火災となります。 植生は発火源があると、火災の燃料となってしまいます。このため、山林火災のリスクを軽減するうえで、植生管理プログラムは不可欠です。当社では、架空送電線カバーや碍子などの信頼性の高い安全対策により、伐採や土砂撤去の頻度や費用を抑えながら、電線や架空送電線と植生との干渉を防ぎます。
電力網強化
経年劣化したインフラ設備は、過酷な気候環境下では山林火災の可能性を増大させます。電力網の強化は耐性を高め、異常気象の影響を受けにくくする為、火災を軽減するために必須です。当社は各種の碍子とアレスタを取り揃えており、今日の急速に増大するエネルギー需要に耐えられるように電力網を強化するだけでなく、これからの電力網も保護します。当社は、電力網の弱点を特定し、地中ソリューション、電線の交換、アレスタの設置個所などといった最も費用対効果に優れた電力網の強化方法を提案します。
材質の性能
高電圧発電設備の長期的な保護を最大限に高めるにあたって、当社では、製造プロセスにおいて架橋処理が行われ、不可欠な性能特性であるトラッキング・腐食耐性 (TERT)、UV 安定性と耐薬品性、および耐熱性に優れたポリマー製の絶縁製品をお勧めしています。 当社の材質は現場での使用実績により性能が証明されており、発火源だけでなく、山林火災の発生も防止します。
トラッキングおよび腐食耐性 (TERT): TERT は、高ストレス環境における表面でのアーク発生と発火に耐えられるトラッキング耐性を材質にもたらします。お使いの材質の TERT 定格は十分ですか?そうでなければ、アーク発生により、発火の原因や山林火災のリスクとなりうる材質劣化が発生する可能性があります。TE では、当社のポリマーに独自の添加剤を混合することで、トラッキングがほとんど発生しない材質を形成しています。これはフラッシュオーバーを軽減し、発火源の発生を防止する目的で当社のすべての製品に使用されています。
UV 安定性と耐薬品性: 電柱の上端に設置され、塩分、紫外線、雪、薬品などに晒される場合、ポリマーの配合が最適化されていないと、数年という短期間で材質が急速に劣化することがあります。これによりアーク発生、トラッキング、および発火のリスクが増大します。ASTM G-90 やキセノン ランプ (IEC 1109、5000 時間) などの UV試験は、製品を比較する場合に使用する優れた試験といえます。また、引張強度および極限伸び (ASTM D-638)、耐薬品性 (ASTM D-543)、加速劣化 (ISO 188) などの試験も、優れた信頼性の指標となります。TE では材質を架橋することにより、強度と耐久性を向上させ、優れた耐薬品性および耐環境性、そしてより安定した電気特性を実現しています。
耐熱性: 寒く乾燥したカナダの冬や、高温多湿のエルサルバドルなど、設置場所にかかわらず材質に溶解も変形も発生させないことは、耐熱性の目安の 1 つとなります。材質全体の堅牢性を向上させ、寿命を延ばすことができる熱安定剤には、さまざまなものが存在します。当社が採用している架橋では、これをさらに高いレベルへと引き上げ、材質が急激な温度変動を受け高温となっても溶解や発火を防ぎます。材質の耐熱性を比較する際には、IEEE 1-1969、IEC 216、ISO 188 などの試験結果を必ず確認してください。
