堅牢なシール端子による効率的で信頼性の高い接続
COPALUM シール端子およびスプライスは、特にアルミニウム導体の接続固有の問題を解決するように設計されています。これらのコネクタは、ドライ クリンプによってより線アルミニウム ワイヤと接続されます。長年の実績があるこのドライ クリンプ技術は、30 年にわたって民間航空宇宙産業に信頼性の高い接続を提供してきました。アルミニウム ワイヤを銅線に接合できることで、これらのコネクタはアルミニウム ワイヤやケーブルが使用される場面でいつでも幅広く適用できます。COPALUM シール端子およびスプライスは、標準オプションおよび非常に軽量な Lite シール オプションで利用できます。
利点
COPAULUM シール端子およびスプライス
- 銅ボディ端子を備えた伝統的な COPALUM 端子およびスプライス
- より線アルミニウム ワイヤの結線機能
- 幅広いワイヤ サイズ - アルミニウム ワイヤ 8~4/0 [8.6 ~ 110.9 mm2] および銅線 10~3/0 [4.8 ~ 85.9 mm2]
- AMP 3 ステージ ダイからの電気的・環境的・機械的に最適性能のクリンプ
製品概要
Copalum シール端子およびスプライス
これらのソリューションは特にアルミニウム導体の接続固有の問題を解決できるように設計されています。これらのコネクタは「ドライ クランプ」を使用してより線アルミニウム電線に結線します。この技法によって、アルミニウム導体に生じる高粘着性不活性酸化物を分解するための酸化皮膜除去剤が不要になります。また、効率性と信頼性が非常に高い圧着方法であるドライ クリンプによって気密型の接続が実現し、端子/導体の緊密なコンタクトが再酸化や腐食の防止に役立ちます。アルミニウム電線を銅線に接合できることで、これらのコネクタはアルミニウム電線やケーブルが使用される場面でいつでも幅広く適用できます。COPALUM シール端子およびスプライスは航空宇宙用途に適しています。各コネクタ ボディはスズめっき処理の銅で作られており、ニッケルめっき処理の真ちゅうのインサートとファンネルを収容します。ファンネルは、ワイヤ バレルへの挿入時にワイヤより線の垂れ下がりを防止できるように設計されています。有孔インサートによって、アルミニウム導体/銅導体に圧着された端子およびスプライスの信頼性が高まります。
利点
COPALUM Lite シール端子およびスプライス
- 軽量アルミニウム ボディの端子およびスプライス
- 最大 60% の軽量化と銅端子
- 約 50% の軽量化とドロップ鍛造アルミニウム端子
- 民間航空機での使用について認証評価取得済み
- 導体結線と水密ワイヤ シーリング用の単一ステップ クリンプ
- グリースを使用しない COPALUM ドライ クリンプ技術
- TE クリンプ ヘッドおよびパワー ユニットに対応するクリンプ ダイ セット
- 導体用の十分なスペースによる容易なワイヤ挿入
- 一穴または二穴端子で利用可能
- 多彩な TE ケーブル構造に対応
製品概要
COPALUM Lite シール端子およびスプライス
COPALUM Lite 密閉型ソリューションは、銅およびドロップ鍛造ラグに比べて重量が最大 60% 削減されるように設計されています。端子はアルミニウム ベースの金属を利用することによって軽量化されており、肉厚の最適化とワイヤ バレルの短縮が行われています。TE の COPALUM Lite 端子にはフレキシブルな設計オプションも用意されています。1 つまたは 2 つの接続穴端子を、ストレートまたは角度付きにお客様仕様対応が可能なので、ほとんどのお客様の用途に適合できます。この密閉済み端子は、塩水噴霧への 500 時間の暴露に耐えられる防水性を備えたワイヤ シーリングを可能にします。175℃ の動作温度定格と併せて、この端子は商用航空機、無人機、主給電線およびなどの航空宇宙用途に最適といえます。
COPALUM 端子およびスプライスの進化
COPALUM 端子およびスプライスは 1950 年代に確立され、AMP 製品群製品ラインの 1 つです。 当初は別々の 2 つの製品ラインでした。1 つはアルミニウム電線の製品ライン、もう 1 つは銅線の製品ラインです。各ラインには、突合せ接合コネクタと端子がありました。アルミニウム電線コネクタ ボディはスタンプ & フォームド アルミニウム製ストリップ ストックでできており、COPALUM 端子コネクタ ボディはスタンプ & フォームド銅製ストリップ ストックでできていました。いずれの製品にも、各ワイヤ バレル内にクローズ カップ (カートリッジ) 取り付けられていました。このカートリッジには酸化物抑制化合物とストランドボイド (すき間) に圧着するときに流れる研摩粒子が含まれており、ワイヤとびバレル酸化物の表面を機械的に摩食していました。酸化物抑制剤は接触面の酸化が進むことを防止し、導体と圧着された絶縁サポートの間に一時的な部分シールを形成するものでした。クリンプ ダイは 2 ステージ タイプで、狭い三日月形の設計でした。1 つ目のステージがワイヤ バレルとカートリッジを圧着し、2 つ目のステージは張り出したカートリッジ エンドのみを圧着します。この 2 つ目のステージ クリンプによって、ストレイン リリーフとして設計された絶縁サポートが生産されました。
1960 年代には、完全な銅製ボディと有孔インサートが導入されました。 業界はボディを完全密封したドライ クリンプを求めていました。銅を使用する設計には大きな利点があります。ほとんどすべてのバス端子は銅製です。めっきされた端子トングは、ボルト止め銅線バスに対して特別な接触面処理を必要としません。これは (動的に) 取り外し可能な接続になります。銅線バレルは、同等のアルミニウム電線から銅線まで自然な 2 ステップダウン容量を実現します。より高密度の銅には 100% の導電率があります。アルミニウムは最大 61% です。アルミニウムと比較して銅には機械的クリープがほとんどありません。したがって、適切なクリンプによって、安定性がはるかに高い、圧着された (静的な) 恒久的な気密型接続が実現します。回路設計内では、高温になる銅線から比較的低温のアルミニウム電線に変える必要性が常に存在します。銅コネクタによって、「オプション」 (4 AL-6 CU) 、「一次」 (4 AL-4 AL)、「二次」 (6 CU-6CU) を、すべて同じワイヤ バレルとクリンプ ダイ エンベロープ内で選択できます。圧着中、硬質ニッケルめっき有孔インサートがワイヤと銅製ボディに食い込んで緊密に接続します。同時に、孔と押出成形によって新しい接触表面が増加します。この機能によって、保護および制御されたコネクタ ボディ内部で銅からアルミニウムへのトランジションを実現する良好な「ドライ」接続ができるようになっています。端子とスプライス ボディの隔壁には、環境的に密閉されたクリンプに必要となるブラインド ホールが用意されています。この製品は、非常に安全な電気クリンプ (円形シーリング クリンプに至る滑らかなトランジション クリンプ) を実現する 3 ステージ同時クリンプ設計になっています。
1980 年代には、製品ラインにいくつかの変更が加えられました。 コネクタ性能を変えることなく有孔インサートが修正されました。内部コンポーネントは製造時に適切な向きに配置されて恒久的にロックされるようになりました。クリンプ位置を示すために使用される青インクのストライプ ガイドに代えてストレート ナール ストライプを使用し、より明瞭で耐久性のあるマーキングが導入されました。
1993 年には、新しいアプリケーション シート 114-2134 を完成させ、2 つのスタッド穴端子、2 つの 4/0 AL スタイル端子、新しいクリンプ ダイ、各種のせん断トング スタイルの全ラインを発表しました。CAE/CAD/CAM、サーモグラフィー、コンピュータによるクリンプ横断面の画像解析などのエンジニアリング ツールを使用することで、最適な製品品質と信頼性を実現して維持することができています。
現在、すべての TE ソリューションと同様に、最大限の性能を実現できるように製品とプロセスの継続的な改善を進めています。それによって高まり続けるお客様の設計要件に対処し、堅牢で信頼性の高いソリューションで過酷な環境技術を支えられるようにします。