慣性ロックによるコネクタ嵌合での誤操作防止
GRACE INERTIA コネクタ シリーズは、最大定格電流 1 ～ 20 A でピッチが 1.25 ～ 12.4 mm の各種コネクタにより、電線対電線システムと電線対基板システムに対応しています。これらのコネクタの特徴的な機能は、嵌合が確立した時点でコネクタを所定の位置に固定する慣性ロック機構です。この機能があることで、嵌合の信頼性が向上し、複雑な検査プロセスの必要性を低減できます。その他の機能として、電線の絡みを防止するランスレス端子、コネクタ嵌合での誤挿入を低減する複数のカラーとキーのコネクタ オプションなどがあります。アプライアンス、輸送機器、照明機器など、電源回路と信号回路が混在する用途で GRACE INERTIA コネクタが使用されています。
製品特徴
| 極間 (mm) | 1.25, 1.5, 2.0, 2.5, 3.3, 3.5, 6.0, 6.2, 6.5, 7.92, 9.0, 12.4 | 使用温度 (°C) | -30 ～ +105 |
| 最大定格電流 (A) | 1 ～ 20 A | 電線サイズ (AWG) | 28-12 |
| 定格電圧 | 50 ～ 600 VAC | 極数 | 2-20 |
| IEC 60335-1 グロー ワイヤ対応 | あり | 防水仕様対応 | なし |
| UL94 定格対応 | V-0 | カラー/キーイング | あり |
| 認証機関による認可 | UL、CSA、VDE - 製品ラインによって認可が異なります | 対応する構成 | 電線対電線、電線対基板 |
注目の製品
Grace Inertia コネクタ
GRACE INERTIA 1.25 mm コネクタは、表面実装技術 (SMT) ヘッダ付き電線対基板と電線対電線の 2 種類の構成で提供されるコンパクトなソリューションです。設置面積が小さく、堅牢な性能を実現しており、1 列バージョンはグロー ワイヤ試験の基準を満たしています。
GRACE INERTIA 1.5 mm コネクタは電線対基板用途向けに設計されており、表面実装技術 (SMT) ヘッダ アセンブリを採用しています。省スペース設計、耐久性、性能を兼ね備えています。
IDC 技術を採用した 2.0 mm GRACE INERTIA (SGI 2.0) コネクタ製品群は、優れた効率とアセンブリ コスト低減を実現します。SGI 2.0 小型コネクタは、1 列配列で 2 ～ 10 極の構成と、AC 3 A、50 V の最大定格で用意されています。
2.5 mm GRACE INERTIA コネクタは、安定性、信頼性、耐久性に優れた接続を容易にする高度な設計コンセプトを特長としています。この新しい設計構造により、アセンブリで端子の挿入に要する力が 59% 減少する効果も得られています。
3.3 mm ピッチ GRACE INERTIA (3.3 GI) コネクタは、アセンブリにおける人的ミスを全面的に防止するうえで効果的な優れたソリューションです。ヘッダは PCB から端子まで 8 mm の高さがあるので、ハウジングへの防水、防滴のための樹脂の流入を防止できます。洗濯機などの用途ではこれは特に利点となります。
TE は、最大定格電流 10 A の 6.0 mm GRACE INERTIA コネクタを用意しています。これらのコネクタは、誤挿入防止構造と確実なラッチ機能を備え、パワー回路の接続に適しています。
GRACE INERTIA マルチロード コネクタを使用することで、電線対基板ソリューションに多機能性を実現する必要がある PCB (プリント基板) メーカーは、柔軟に設計することができます。 ヘッダは複数のプラグに対応できるため、調達とアセンブリが簡単になり、PCB のスペースも節約できます。嵌合高さが 14.1 mm と低いため、スペースが限られた設計に PCB を適合させることができます。
